アブストラクト(38巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 有茎大網片被覆充填術による示指頭大の気管支瘻合併陳旧性膿胸の1手術治験例
Subtitle : 症例
Authors : 坪田紀明, 吉村雅裕, 八田健, 柳川昌弘
Authors(kana) :
Organization : 兵庫県立成人病センター胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 3
Page : 499-502
Year/Month : 1990 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 示指頭大の大きな気管支瘻を有する膿胸に対し, 有茎大網の充填術を行い良好な結果を得た1例を報告した. 症例は約30年前に結核に対する左上葉切除を受けた52歳の男性である. 気管支断端縫合不全が発生し, 術翌年に再手術を施行するも不成功に終っている. 以来患者は大量の喀痰を喀出しながら, 日常生活を送っていたが1年前に皮膚瘻が発生し本センターを受診した. 開窓術を行って1ヵ月後, 膿胸腔の清浄化を図ってから根治術を施行した. 横隔膜を貫いて持ち上げた有茎大網片を径13mmの気管支瘻孔周囲に縫着し, 残存する膿胸腔は壁側膿胸壁と骨性胸壁による胸郭成形術で閉鎖した. 術後経過は順調であった. 呼吸器外科領域の中では最も嫌われる合併症の1つに術後気管支断端瘻とそれに起因する膿胸がある. 本例は示指頭大の気管支瘻を有する膿胸であったが有茎大網片を用いることによって比較的容易に且つ少ない侵襲で治癒に導くことができたので報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 膿胸, 有茎大網, 有瘻性膿胸, 皮膚瘻, 開放療法
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