アブストラクト(38巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 遠位弓部大動脈瘤手術における到達経路と補助手段及び合併症の検討
Subtitle : 原著
Authors : 上田敏彦1), 林郁夫1), 黒坂有1), 井関治和2), 小野口勝久2), 田口真一2), 川田光三2)
Authors(kana) :
Organization : 1)国療晴嵐荘病院循環器科, 2)慶応義塾大学医学部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 6
Page : 1017-1022
Year/Month : 1990 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 過去5年間に手術した遠位弓部大動脈瘤10例の年齢は58~77歳(平均67歳), 男女比は8:2で, パッチ閉鎖術を行った嚢状動脈瘤が7例, 人工血管置換術を行った紡錘状動脈瘤が3例であった. 病変部への到達経路として後半の7例では, いわゆるDoor Open法で開胸したが, 術野の展開・神経麻痺防止の上で有効な方法であった. 大動脈遮断中の補助手段として一時的バイパスを4例, 人工心肺を4例(2例分離灌流), 遠心ポンプを2例で使用したが, 脳合併症・出血などで3例を失った. いずれの症例も破裂や解離を伴い, CT上内膜の変化が著しく, 弓部分枝近傍での無理な手術操作が合併症の原因と考えられ, 補助手段とは関係がないと思われた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Door Open法, 脳合併症, 反回神経麻痺, 解離
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