| Title ： |
Darling IIb型総肺静脈還流異常症に対し, 有茎右心房片・心房中隔片を用いた根治術式による1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
三木理, 今井康晴, 黒沢博身, 松尾浩三, 高英成, 浜脇正好 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
38 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
1030-1034 |
| Year/Month ： |
1990 / 6 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Darling IIb型の総肺静脈還流異常症(以下TAPVCと略す)に対し異物を用いない根治術式1)2)を1例に施行し良好な結果を得たので報告する. TAPVCの成績不良因子として肺静脈閉塞(以下PVO)は遠隔死亡の原因となり問題となっている. Darling IIb型では従来より異物を用いた肺静脈血流変換術が必要なことから, このためにPVOを来しやすいと考えられる. 自己組織の有茎フラップのみによる根治術はフラップの成長が期待できPVOを防ぐ手段として有望と考えられる. 「症例」症例：3ヵ月, 女児 家族歴：特記すべきことなし 現病歴：1988年6月6日, 妊娠39週5日, 体重2,550gにて出生. 3ヵ月時検診にて体重3,850gと発育不良のため, 某病院にて精査行い先天性心疾患を指摘され当院へ9月21日転院となった. 入院時現症：身長58cm, 体重3,940gで軽度のチアノーゼを認めた. 脈拍は150拍/分整で血圧は108mmHgであった. 呼吸は88回/分で陥没呼吸を認めた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
総肺静脈還流異常症, 肺静脈閉塞, 大動脈非遮断, 吻合部狭窄, 有茎心房片 |
