アブストラクト(38巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 高い発生率を続ける輸血後肝炎-人工心肺使用患者での調査-
Subtitle : 原著
Authors : 三澤吉雄, 長谷川嗣夫, 福島鼎, 山口勉
Authors(kana) :
Organization : 自治医科大学胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 8
Page : 1304-1307
Year/Month : 1990 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 人工心肺を用いて手術した患者108例の輸血後肝炎発生状況を分析した. 厚生省肝炎研究連絡協議会や日本消化器病学会の定める輸血後非A非B型肝炎診断基準によると, 108例中輸血後非A非B型肝炎疑診例3例, 確診例16例であった. 疑診例と確診例とをあわせた19例を輸血後非A非B型肝炎発生群として, 輸血後肝炎非発生群89例と比較検討した. 輸血後非A非B型肝炎発生率は17.6%であった. 手術日から肝炎発生までは7±3週(3~12週)であった. 輸血単位数は肝炎発生群で24±12単位, 非発生群で16±10単位と両群間に有意差がみられた. また年齢は, 肝炎発生群で48±18歳, 非発生群で33±24歳と, 両群間に有意差がみられた. 男女別に肝炎発生率, 年齢, 輸血単位数との関係をみたところ, 平均年齢は男36±24歳, 女性36±23歳と両者間に有意差はなく, 平均輸血単位数も男性20±13単位, 女性16±9単位で有意差はなかった. しかしながら肝炎発生率は, 男性では24.1%(54例中14例), 女性では9.3%(54例中5例)であり両者間に有意差がみられた. 尚, 両群の体外循環時間は肝炎発生群で243±96分, 非発生群で200±87分と, 有意差はみられなかった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 輸血後肝炎, 非A非B型肝炎, 心手術, 発生頻度, 予防
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