アブストラクト(38巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 新生児先天性気管狭窄症の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 田中康一1), 葉玉哲生1), 宮本伸二1), 内田雄三1), 石和俊2), 横山繁生3)
Authors(kana) :
Organization : 1)大分医科大学第2外科, 2)大分医科大学小児科, 3)大分医科大学中央検査室病理部
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 8
Page : 1341-1344
Year/Month : 1990 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 新生児期に発症した先天性気管狭窄症はほとんどが重症例であり致命的であるが, われわれは最近, 本症の1例に対し生後4日目に手術を行い救命し得たので報告する. 症例は, 在胎39週, 2,650gの女児で, 出生直後より呼吸困難, チアノーゼを来し, 気管内挿管がなされたが, ある深さ以上は挿入できず, 気管狭窄の疑いで当院入院となった. 胸部X線写真及びに気管支ファイバーで, 中部気管に小範囲の全周性狭窄を認めた. 補助呼吸にて経過を見ていたが, 状態が悪化したため手術を施行した. 頸部襟状切開に上部胸骨正中切開を加え縦隔に達し, 気管狭窄部を約7mm切除し, デキソン糸を用い端々吻合を行った. 術後経過は良好であった. 狭窄の原因は先天性気管狭窄症に一般的に見られる膜様部の欠損ではなく, 気管軟骨の形成不全と膜様部の線維化によるものであった. また, 気管上皮には既に扁平上皮化生が見られ, 狭窄の成因を考える上で興味深い所見であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 先天性気管狭窄, 新生児, 気管再建, 線維性狭窄
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