アブストラクト(38巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : "Complex"型左室粘液腫の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 上野陽一郎1), 大久保憲一2), 山崎文郎2), 島本光臣2), 篠崎拓2), 秋山文弥2)
Authors(kana) :
Organization : 1)国立療養所岐阜病院外科, 2)市立静岡病院胸部心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 9
Page : 1479-1482
Year/Month : 1990 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 皮膚の粘液腫症を伴った"Complex"型左室粘液腫の1例を経験した. 症例は32歳の男性である. 腹痛と失神発作のため当院に緊急入院し, 心エコー検査により左室粘液腫の診断を得た. 手術は体外循環下に左室切開を行い, 左室前壁に茎を有する粘液腫を付着部の心筋と共に切除した. また, 顔面と背部に多数の常色の丘疹を認め, 生検の結果は粘液腫であった. 本症例は2年前にも, 左鼻前庭及び左大腿部の腫瘍切除術を受けており, これらは粘液神経線維腫の病理診断であった. 心臓粘液腫に皮膚や粘膜の粘液性腫瘍を伴った症例はNAME症候群, LAMB症候群あるいは"Complex"型心臓粘液腫などとして報告されている. "Complex"型は多中心性の腫瘍発生を示し, 多発・再発の頻度が高く予後不良である. 心臓粘液腫の診療に当たっては本型を念頭に置くことが重要であり, 本型と診断された症例では腫瘍茎付着部の心筋を大きく切除し, 心腔内を充分に観察すると共に, 術後のfollow-upを厳重に行う必要がある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 左室粘液腫, "Complex" myxoma, NAME症候群, LAMB症候群
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