アブストラクト(38巻9号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Rastelli術後9年目にconduit及びtruncal valve置換を行った総動脈幹症の1例
Subtitle : 症例
Authors : 築部卓郎1), 山口眞弘2), 細川裕平1), 大橋秀隆2), 今井雅尚2), 大嶋義博2)
Authors(kana) :
Organization : 1)神戸大学医学部第2外科, 2)兵庫県立こども病院心臓血管胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 9
Page : 1543-1548
Year/Month : 1990 / 9
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 生後10ヵ月時にRastelli型手術を施行した総動脈幹症(Collet-Edwards分類1型)が, 術後9年目に心外導管(conduit)狭窄及びtruncal valve閉鎖不全を来したため, conduit及びtruncal valve置換を同時に施行した. 初回手術時にHancock弁付きconduit(径14mm)を用い, 右室-肺動脈間圧較差は術直後はみられなかったが, 術後3年目で13mmHg, 術後9年目には29mmHgに増加した. また逆行性大動脈造影にて中等度のtruncal valve閉鎖不全と弁尖の肥厚がみられた. 再手術では22mmHancock弁付きconduitによるconduit置換及びSJM弁(#23mm)によるtruncal valve置換術を施行した. 本症に対する乳児期Rastelli型手術後, 遠隔期におけるconduit狭窄やtruncal valve閉鎖不全に対し, 慎重なfollow upと積極的な外科治療が重要であると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 総動脈幹症, truncal valve閉鎖不全, 再手術, conduit置換
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