アブストラクト(39巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管支内骨軟骨腫(Endobronchial Osteochondroma)の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 美崎幸平, 渡部智, 佐坂徳浩, 人見滋樹
Authors(kana) :
Organization : 京都大学胸部疾患研究所胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 2
Page : 251-255
Year/Month : 1991 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 肺良性腫瘍は, 肺悪性腫瘍に比べかなりまれな疾患であるが, その中でも極めてまれな気管支内骨軟骨腫の1手術例を経験したので報告する. 患者は70歳, 男性で, 閉塞性肺炎にて発症した. 気管支鏡検査で右B8+9+10入口部をほとんど閉塞する腫瘍が認められたが, 生検で確定診断は得られず, 右肺下葉切除術を施行した. 腫瘍の大きさは, 1.5×1.0×1.4cmであり病理組織学的に気管支内骨軟骨腫と診断された. 原発性肺腫瘍の中で, 良性腫瘍は悪性腫瘍に比しまれなものであり, その発生頻度は一般に全肺腫瘍の2~5%を占めるにすぎないとされている. その良性腫瘍の中でも, 過誤腫が最も多く, 肺の軟骨腫は極めてまれである. われわれは, 最近, 閉塞性肺炎にて発症した気管支内骨軟骨腫の1手術例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例:70歳, 男性 主訴:湿性咳嗽, 発熱
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管支内骨軟骨腫, 気管支内軟骨腫, 肺軟骨腫, 閉塞性肺炎
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