| Title ： |
結核性左主気管支狭窄症に対して, 主気管支スリーブ下葉切除術を施行した1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
谷口英治, 大野喜代志**, 西山誠, 伊藤章, 井原勝彦* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立呉病院呼吸器外科, *国立呉病院心臓血管外科, **兵庫医科大学胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
39 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
330-335 |
| Year/Month ： |
1991 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
35歳, 女性. 肺結核で薬物療法施行中に労作時呼吸困難が出現した. 結核性左主気管支狭窄及び左下気管支幹閉塞と診断して開胸した. 左下葉は荒廃肺となっており切除した. 狭窄した左主気管支は, 気管分岐部より1軟骨輪のみを残し全切除し, 左主気管支と左上気管支を端端吻合した. 安全に本術式を施行するため以下に示す術式上の工夫を行った. 1. Botallo靱帯を切離し十分な吻合術野を確保し, 2. 吻合操作を直視下にて安全に行うため気管及び右主気管支にテーピングしてこれを牽引し, 更に, 3. 吻合部に張力が加わることによる縫合不全を予防するためomentopexyを追加した. 左主気管支の全切除, 再建は大動脈との解剖学的位置関係などより困難な術式とされており, 左肺全摘術に終る症例が多い. 今回われわれは気管支結核症により左主気管支のほぼ全長にわたる狭窄を来した症例に対して, 左主気管支スリーブ下葉切除術を施行し良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
結核性気管支狭窄症, 気管支形成, 左主気管支切除, 再建肺機能, omentopexy |
