Title : |
背部彎曲縦切開下に一期的摘出術を行ったDumbbell型縦隔神経腫瘍の1例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
高浪巌, 四方淳一, 師田昇, 真鍋昌平*, 今村哲夫** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
帝京大学医学部第1外科, *帝京大学医学部整形外科, **帝京大学医学部病理 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
39 |
Number : |
4 |
Page : |
430-434 |
Year/Month : |
1991 / 4 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
dumbbell型の腫瘍に対する手術アプローチは腫瘍の形態により様々な方法が選択されている. dumbbell型の腫瘍は胸膜外腫瘍であり胸膜外にアプローチする術式が可能であれば最も合理的である. 42歳男性のdumbbell型の神経原性腫瘍に対し背部彎曲縦切開のみで胸膜外で非開胸下に傍脊椎領域剥離と横突起, 椎弓, 肋骨切除を行い同一視野内で一期的に腫瘍を摘出することができた. 病理診断は良性神経鞘腫であった. 神経原性腫瘍は縦隔腫瘍のなかでは比較的多いものの1つで, ほとんどが後縦隔に発生する. 神経原性腫瘍のなかには腫瘍の一部が脊椎管内にも及ぶものがあり, その形からdumbbellあるいはhourglass型として表されている. dumbbell型の腫瘍に対する手術アプローチは腫瘍の形態により様々な方法が選択されている. しかし, dumbbell型の腫瘍は胸膜外腫瘍であり腫膜外にアプローチする術式が可能であればもっとも合理的であることは疑いない. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
縦隔神経腫瘍, dumbbell型腫瘍, 背部彎曲縦切開, 一期的摘出 |