アブストラクト(39巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 右内胸動脈の分枝を利用した冠動脈バイパスの1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 外山雅章, 柳一夫, 田辺大明, 天野篤, 呉棟, 尾崎重之 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 亀田総合病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 4 |
Page : | 439-441 |
Year/Month : | 1991 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 冠動脈の多枝病変による不安定狭心症の45歳の男性に右内胸動脈の分枝を利用し自然Yグラフトとし完全血行再建を行い良好な結果を得た. 内胸動脈の自然分枝の使用例の報告は欧文文献の1つにみられるのみで本邦では, 見当たらないので, 造影所見を呈示し報告する. 大伏在静脈グラフトの長期開存性が著しく劣るという米国からの多くの報告1)~3)以来, 動脈グラフトの使用頻度が高まっている. 現在使われている動脈は, 左右の内胸動脈(LIMA, RIMA)と右胃大網動脈(RGEA)である. RGEAは冠動脈のほぼすべての部位にin situで到達できる利点があるが, 開腹という余計な侵襲が加わる欠点がある. 最近, われわれはLIMAとRIMAの分岐(musculophrenic branch:MP, superior epigastric artery:SE)を利用し, 左冠動脈系に完全血行再建を行い良好な結果を得たので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 内胸動脈, 筋横隔膜枝, 上腹壁動脈, 完全血行再建 |