アブストラクト(39巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 20余年後に再発を来したリウマチ合併Castleman病の1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 岡庭群二, 今井督 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 青森県立中央病院呼吸器外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 4 |
Page : | 452-457 |
Year/Month : | 1991 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例はリウマチに罹患している40歳の女性. 18歳時に縦隔腫瘍の摘出術を受けており, 組識診にて当時, 良性胸腺腫と診断されたが, 今回われわれは, 手術により摘出した腫瘤の組織標本と比較検討した結果, 両者とも同一の組織所見を呈しており, 今回の手術症例がCastleman病の再発例であることが確認された. Castleman病と自己免疫疾患との合併は, われわれが文献上で調べた範囲では, SLE, 橋本病, 側頭動脈炎, との合併例の報告があるのみでリウマチとの合併例は本邦では自験例が第1例目と考える. 大部分の本症がHyaline-Vascular typeであり, 臨床症状もほとんどなく良性ではあるが郭清した縦隔リンパ節の組織学的所見も同様の所見を呈していることから, 本疾患の根治的手術は腫瘤の単純摘出だけでなく, 周囲リンパ節の郭清を含めた完全摘出が考慮されるべきであろう. Castleman病は国の内・外で発生部位を問わず, 多数報告されており, まれな疾患とは言えない. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | Castleman病, 縦隔腫瘍, Hyaline-Vascular type |