| Title ： |
先天性気管支閉鎖症の1切除例－本邦報告43例の文献的考察－ |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
朝田政克, 矢野諭, 岡安健至, 田辺達三, 平賀俊尚*, 川上義和* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
北海道大学医学部第2外科, *北海道大学医学部第1内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
39 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
463-468 |
| Year/Month ： |
1991 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は20歳, 男性. 胸部単純写真上の異常陰影を指摘され当院を受診した. 胸部単純写真と胸部断層写真で左上葉のmucoid impactionとS3の気腫状拡張を認めた. 気管支造影と気管支鏡検査で左B3の盲端閉塞を確認し, 先天性気管支閉塞症と診断した. 肺炎の既往があり, 感染を繰り返す恐れがあるため左S3の区域切除を行った. 病理学的にも本症と確認した. 本邦報告43例を集計し検討を加えた. 本症は経過観察が可能であるという意見も多いが, 呼吸器感染などの併発症のある場合は積極的に切除すべきであると思われる. 先天性気管支閉塞症（congenital bronchial atresia）は, 胎児期に気管支が何らかの要因で閉塞し, その末梢側の肺が気腫状に膨張する疾患である. 1953年, Ramsey1）が本症を始めて報告して以来, 近年まで極めてまれな疾患とされていたが, 最近徐々に報告例が増加している. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
先天性気管支閉塞症, mucoid impaction, 肺気腫性変化 |
