アブストラクト(39巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 再解離を来したthrombosed dissectionの1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 茂泉善政, 畑正樹, 津留祐介, 山内淳一郎, 近藤俊一, 阿部康之
Authors(kana) :
Organization : 仙台市医療センター仙台オープン病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 4
Page : 492-494
Year/Month : 1991 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は55歳女性である. 突然の胸背部痛にて当院救急外来受診した. CTでは下行大動脈壁に沿って三日月状のlow density areaが見られ, また, 大動脈造影では明らかなentryは見られなかったが, 左鎖骨下動脈遠位部にulcer like projection(ULP)が見られた. 以上よりthrombosed dissectionと診断し保存的療法を行った. 経過中4週目及び8週目に再解離が見られたためentry部の人工血管置換術を施行した. 術後経過は良好で現在外来にて経過観察中である. いわゆるthrombosed dissectionは予後良好とされているが, 経過中再解離を来した症例の報告も散見され注意深い経過観察の必要性が指摘されている. 今回われわれは保存的療法中に再解離を来した症例に対し待期的手術を施行し良好な結果を得たので報告する. 「症例」症例:55歳, 女性
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : thrombosed dissection, 再解離, 人工血管置換, CT scan ULP
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