アブストラクト（39巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 憩室化した心房化右室を有するEbstein奇形を合併したC-TGAに対する動脈側房室弁置換術の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 長嶋光樹, 竹内靖夫, 五味昭彦, 岡村吉隆, 森秀暁 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 関東逓信病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 914-919 |
| Year/Month ： | 1991 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 先天性修正大血管転位症は高頻度にVSDやPSを合併するが, 動脈側房室弁逆流（解剖学的三尖弁逆流）もしばしば見られる合併症の1つである. 原因として, 三尖弁や解剖学的右室が体心室の圧に耐えられず発症してくるものや, 三尖弁そのものの形態学的異常により生じて来るものがある. 今回, 憩室化した心房化右室を有するEbstein奇形を合併した修正大血管転位症を経験した. 本症例に対し可及的に三尖弁を温存し, 動脈側房室弁置換術を施行し, 術後良好な結果を得た. Ebstein奇形を伴う修正大血管転位症に対する動脈側房室弁置換術を施行する際, 体心室である右室の大きさや機能, 冠状動脈の走行, 三尖弁の変形度に留意し, 弁置換を行う位置, 心房化右室の処置, 三尖弁の温存の有無を検討することが望ましい. 修正大血管転位症（C-TGA）はVSDやPS等の合併奇形を有することが多いが, 動脈側房室弁逆流（解剖学的三尖弁逆流）の合併も多く認められる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 修正大血管転位症, Ebstein奇形, 動脈側房室弁置換術, 憩室化した心房化右室, 弁組織の温存 |
