アブストラクト（39巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 気管原発良性混合腫瘍の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 高橋広, 窪田正幸, 木藤克己, 井村真里, 永井勲*, 木村茂 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 愛媛大学医学部第2外科, *愛媛大学医学部手術部 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 920-923 |
| Year/Month ： | 1991 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 患者は44歳男性で, 呼吸困難, 喘鳴を主訴に緊急入院した. 術前の気管支ファイバーにて声帯より約3cm下方に膜様部から発生した直径約2cmの広基性腫瘤を認めた. 腫瘤は気管内腔のほぼ85%を占めていたが, 外径5mmの気管支ファイバーが腫瘤より肺側に通過可能であった. 外径5mmのカフ付き気管内チューブを作成し, 気管内挿管全身麻酔下で気管環状切除・喘々吻合を施行した. 病理診断は気管原発良性混合腫瘍であった. 現在術後1年2ヵ月再発なく, 経過順調である. 気管原発良性混合腫瘍は非常にまれで, 自験例を含め本邦で5例の報告を見るのみである. 本症例の治療方針について文献的考察を加え報告する. 「症例」症例：44歳, 男性, 運転手 主訴：呼吸困難, 喘鳴 現病歴：平成元年1月, 喉頭部不快感, 労作時呼吸困難が出現した. 徐々に呼吸困難, 喘鳴が増強し, 6月29日某耳鼻科を受診した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 気管腫瘍, 混合腫瘍, 気管環状切除 |
