アブストラクト（39巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 新生児期に呼吸不全を来した重複大動脈弓の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 三澤吉雄, 加藤盛人, 大木伸一, 石川進, 村山史雄, 長谷川嗣夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 948-951 |
| Year/Month ： | 1991 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心内奇形や気管軟化症を合併しない重複大動脈弓の1例を経験した. 症例は, 満期自然分娩で出生した女児で, 生下時より軽度の喘鳴が見られたため精査となった. 喘鳴が徐々に増悪し, 生後23日目に気管内挿管下の呼吸管理が必要であったため, 生後39日目に, 劣位大動脈弓である左大動脈弓の切離と動脈管の切離を行った. 術後圧迫されていた気管の変形の改善が気管支鏡的に確認され, 術後5日目に気管内チューブを抜去し, 以後の経過は良好であった. 重複大動脈弓の症例で, 新生児期に呼吸不全に陥るのは心内奇形などの合併症を有する場合が多い. 今回われわれは, これらの合併症のない重複大動脈弓の症例で, 新生児期に呼吸不全に陥り, 気管内挿管下での呼吸管理をしながら手術を施行し, 良好な結果を得た1例を経験したので報告する. 「症例」症例：39日, 女児 主訴：生下時からの喘鳴 家族歴：特記すべきことなし |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 重複大動脈弓, 新生児, 治療, 予後, 気管支鏡 |
