アブストラクト（39巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 高齢者食道癌の術後肺合併症と対策－術前リスク評価と術後循環管理について－ |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山中英治, 平松義文, 小島善詞, 川口雄才, 日置紘士郎, 山本政勝 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 関西医科大学外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1055-1061 |
| Year/Month ： | 1991 / 7 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 最近10年間の胸部食道癌151例について, 70歳以上の高齢者44例を中心に, 術前の重要臓器機能によるリスク評価と術後肺合併症の発生, 手術成績との関連性について検討し, 更にSwan-Ganzカテーテルを用いて, 周術期における循環動態について非高齢者と比較検討した. また, 術直後からドパミン, ドブタミンを使用しその有用性についても検討した. 高齢者群では93%に複数臓器機能低下を認め, 特に心, 肺, 腎機能の低下が著明であった. リスクスコア4点以上のpoor risk症例では, 右開胸開腹術施行群で食道抜去術施行群に比して術後肺合併症の発生率が高かった. また, 高齢者群では術前後の心係数, 左室一回仕事係数が低値で, 肺血管抵抗は高値で推移し回復が遅延した. 一方ドパミン, ドブタミン使用群では術後循環動態の安定傾向を示した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 高齢者食道癌, 術後肺合併症, 術前リスク評価, ドパミン, ドブタミン |
