Title : |
側臥位開胸術直後にみられた対側無気肺の6症例-その成因と治療について- |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
南本智史, 六田暉朗, 高谷信行, 田中克浩, 井上権治, 福田勝* |
Authors(kana) : |
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Organization : |
阿南医師会中央病院外科, *阿南医師会中央病院麻酔科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
39 |
Number : |
7 |
Page : |
1112-1116 |
Year/Month : |
1991 / 7 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
側臥位開胸術直後の対側(非開胸側)無気肺について6症例を呈示し発生原因を考察し, 治療法の工夫を行った. 発生原因として分泌物貯留による無気肺は種々の程度の区域, 葉単位の無気肺陰影を示し, 他方側臥位という体位及び麻酔が関係していると考えられる無気肺は, 中下肺野の外側から肺底にわたる浸潤様陰影が中心で, 更に種々の程度の区域, 葉単位の無気肺様陰影を呈するものもあった. 従って, その予防では喀痰吸引と共に, 術野に合わせた換気, 間歇的加圧, PEEPなど術中の対側肺を考慮した用手換気が望ましい. 治療ではカフ付き気管支ファイバースコープによる選択的気管支内加圧が有効であった. また, 通常の麻酔に使用している気管内挿管チューブを気管支ファイバースコープにて当該気管支に近づけ, それによる選択的気管支内加圧も極めて効果的であった. 側臥位開胸術直後の肺合併症としての無気肺の内非開胸側の無気肺は, かなりの頻度でみられるとされるがなおその報告は少ない. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
側臥位対側無気肺, 選択的気管支内加圧, 気管支ファイバースコープ(カフ付), 一側肺換気 |