アブストラクト(39巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 縦隔内副甲状腺嚢腫
Subtitle : 症例
Authors : 富樫賢一, 佐藤良智, 矢沢正知
Authors(kana) :
Organization : 長岡赤十字病院胸部心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 7
Page : 1117-1120
Year/Month : 1991 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 66歳女性の右上縦隔の腫瘍を, 右後側方開胸により摘出した. 腫瘍は, 傍気管に位置し, 無名動脈から奇静脈までを占めていた. それは, 表面平滑で, 水溶性の内容を有する嚢腫であった. 摘出した嚢腫の大きさは, 7×5×5cm, 重量は, 80gであった. 組織学的に, 嚢腫壁が副甲状腺組織からできていた事から, 縦隔内副甲状腺嚢腫と病理診断した. 文献的には, 現在までに, 14例の縦隔内副甲状腺嚢腫が報告されており, 本例は15例目に該当する. また, その内頸部切開ではなく, 開胸手術により摘出しているのは, 本例を含め, 3例のみである. 縦隔内副甲状腺嚢腫は, 極めてまれな縦隔腫瘍であり, 著者らが文献的検索をして知り得た限りにおいて, 14例が報告されているにすぎない. 今回われわれは, このまれな縦隔腫瘍を手術する機会を得たので, その経過を呈示し, 文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 縦隔嚢腫, 副甲状腺嚢腫, 縦隔内副甲状腺嚢腫
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