アブストラクト（39巻8号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右肺摘除術33年後に発症した慢性出血性膿胸の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 品田純, 吉村博邦, 平井三郎, 香川淳, 石原昭 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北里大学医学部胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 8 |
| Page ： | 1204-1207 |
| Year/Month ： | 1991 / 8 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺結核のため右肺摘除術施行33年後に発症した慢性出血性膿胸例に対し, 膿胸嚢切除により治癒した1例を経験した. 本症は胸腔内に毛細管性の出血を生じ, 次第に縦隔を圧追し呼吸不全にいたるもので, 慢性膿胸の特殊型ともいうべき疾患である. 安意な胸腔ドレナージや開胸血腫除去は, 器質化し絨毛状に発育した血腫内の新生血管から多量の出血を招来する危険性が高く注意を要する. 肺摘除後の慢性膿胸は従来より難治性であり, 気管支瘻の有無, 感染症の種類, 全身状態等によって術式が選択される1）2）. 今回われわれは, 肺結核のため右肺摘除術施行33年後に発症し, 慢性の胸腔内出血から呼吸状態の悪化した慢性出血性膿胸に対し, 膿胸嚢摘除により治癒した1例を経験したので報告する. 「症例」症例：55歳, 男性 主訴：呼吸困難 既往歴：昭和31年に肺結核のため右肺摘除術を施行されている. 家族歴：特記すべきことなし. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 慢性出血性膿胸, 新生血管, 呼吸不全 |
