アブストラクト(39巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | PTCA中のバルーン破裂に伴いカテーテル抜去困難となり緊急開心術を行った1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 西脇登, 河野雄幸, 古川浩二郎, 中山義博 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 福岡徳洲会病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 8 |
Page : | 1226-1230 |
Year/Month : | 1991 / 8 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 最近, われわれはPTCA中にバルーン破裂からカテーテル抜去困難となり, 開心術で辛うじて抜去しえた, 非常にまれな合併症を経験したので報告する. 症例は69歳男性. 左回旋枝に対してUSCI new Probe径2.5mmを用い待期的PTCAを行ったが, PTCA中バルーンの破裂を来し, カテーテルが抜去困難となったため緊急開心術を施行した. 体外循環下に冠動脈を直接切開すると, 破裂したバルーンはProbeに沿って分断され, 末梢側fragmentが狭窄部に捕捉されていたため抜去困難となったことが判明した. Probeをバルーン破裂部で切断し, 末梢側は冠動脈切開口より中枢側は大動脈開口より各々抜去した. 冠動脈切開口を直接閉鎖し, 3ヵ月前に施行したPTCA後に再狭窄を来していた左前下行枝に対しバイパス術を併せ行った. 術後は, 周術期心筋梗塞の所見もなく順調に経過し, 患者は1ヵ月目に元気に退院した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | PTCA, PTCAバルーン破裂, カテーテル抜去困難, 緊急開心術 |