アブストラクト(39巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 右胃大網動脈を用いた冠状動脈バイパス術と胆嚢摘出術-同時手術の経験-
Subtitle : 症例
Authors : 中尾達也, 川上恭司*, 大野祥生*, 佐々木嚢, 季白雅文
Authors(kana) :
Organization : 厚生連広島総合病院外科, *厚生連広島総合病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 8
Page : 1231-1236
Year/Month : 1991 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 狭心症と胆石症を合併した62歳女性に対し, 右胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス術と, 胆嚢摘出術を同時に施行し, 良好な結果を得た. しかも, 右胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス術との合併手術は, いまだ1例も報告されていない. 今回われわれが経験した同時手術は, 麻酔, 感染等の手術合併症の危険性が1回となるうえに, 動脈グラフト使用の必要な冠動脈バイパス術に対して, 開腹時, 右胃大網動脈を容易に利用できることから非常に有用な方法と思われた. 腹部外科手術と冠動脈バイパス術を同時に施行した報告例はまれである. しかも, 右胃大網動脈を用いた冠動脈バイパス術との合併手術は, いまだ一例も報告されていない. 今回, われわれは, 狭心症と胆石症を合併した症例に対し, 右胃大綱動脈を用いた冠動脈バイパス術と胆嚢摘出術を同時に行い, 良好な結果を得たので若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 冠動脈バイパス手術, 胃大網動脈グラフト, 胆嚢摘出術, 虚血性心疾患
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