アブストラクト（39巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 特発性大動脈弁破裂の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 井手博文, 井野隆史, 山田茂樹*, 寺田康** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科, *自治医科大学大宮医療センター病理, **三井記念病院循環器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1816-1820 |
| Year/Month ： | 1991 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 心疾患, 高血圧症既往の無い54歳の男性. 平成2年3月7日昼, 突然の胸部苦悶感にて発症. 当院入院後, 心臓超音波検査にて, 大動脈弁右冠尖の左室側への逸脱による大動脈弁閉鎖不全症が疑われた. 急性左心不全症状増悪のため, 発症約8時間後緊急手術となった. 手術所見として大動脈弁右冠尖の無冠尖側の大動脈弁破裂（aortic cusp rupture）の所見あり, 感染性心内膜炎の所見は無かった. 大動脈弁置換術を行った. 切除弁には, 非特異的な慢性炎症所見の他, 粘液変性や小石灰化などの変性所見を伴う弁尖肥厚が認められた. 急性大動脈弁閉鎖不全症の原因疾患としては, 従来より感染性心内膜炎1）, 外傷2）3）等が従来より指摘されてきた. 今回, われわれは特発性大動脈弁破裂（spontaneous aortic cusp rupture）3）8）～17）の範疇に入ると考えられる1症例を経験した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 特発性大動脈弁破裂（spontaneous aortic cusp rupture）, 大動脈弁閉鎖不全症 |
