アブストラクト（39巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 順行性心筋保護法を用いて冠血行再建術を行った慢性左冠状動脈主幹部完全閉塞11例の手術経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 白石義定, 宮本忠臣, 嶋田一郎, 朴昌禧, 新蔵信彦, 大野暢久 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 小倉記念病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1821-1824 |
| Year/Month ： | 1991 / 9 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 順行性心筋保護法を用いて慢性左冠状動脈主幹部完全閉塞11例に冠血行再建術を施行した. 術前の冠状動脈造影で右冠状動脈から左冠状動脈への良好な側副血行路が全例で認められた. バイパス枝数は1～5（平均2.9）本で, 大動脈遮断時間は40～223（平均120）分だった. 心筋保護は次に述べる方法で行った. 最初順行性に大動脈起部からカリウム及びマグネシウム添加冷却晶質液（K＋30mmol/l, Mg＋＋16mmol/l, pH7.5, 浸透圧560mOsm/kg）を注入して拡張期心停止を得, その後は30分毎に順行性にcold blood cardioplegia（Ht 20%, K＋30mmol/l, Mg＋＋16mmol/l, pH 7.4, 浸透圧480mOsm/kg, 注入量1回10ml/kg, 注入血液温8～12℃, 注入圧100～120mmHg）を行った. 体外循環からの離脱は容易でIABPを要した症例や術中心筋梗塞発症例は無かった. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 慢性左冠状動脈主幹部完全閉塞, 側副血行, 順行性心筋保護 |
