アブストラクト（39巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 後縦隔に発生したParagangliomaの1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 佐藤篤司, 小林学, 中前勝視, 木村昌弘, 堀田哲夫 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立療養所恵那病院外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1956-1959 |
| Year/Month ： | 1991 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は34歳, 男性. 会社健診で胸部X線写真上異常陰影を指摘され来院した. 理学所見, 入院時一般所見に異常なく, 胸部X線写真, CTにて左後縦隔に類円形陰影を認めた. 腫瘍摘出術を行い, 第1交感神経節に連続した5×5×5cmの腫瘍を摘出した. 摘出標本の病理組織学的検査にてParagangliomaと診断した. 術後1年半を経過したが再発, 転移は認めない. 本邦では縦隔発生のParagangliomaはまれであり, 自験例を含め集計しえた13例の文献的考察を行った. 和田らの縦隔腫瘍全国集計(1975. 7～1979. 5)1)によれば, 縦隔神経性腫瘍の発生率は18.8%で, 胸腺腫の31.8%に次いで多い. しかし, paragangliomaの報告は見られない. 著者らは健診時の胸部X線写真を契機として発見されたAortico-sympathetic paragangliomaの1例を経験したので, 若干の文献的考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔腫瘍, パラガングリオーマ, paraganglioma |
