| Title ： |
経食道心エコー法による急性大動脈解離の診断と治療成績 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
安達秀雄1), 尾本良三2), 許俊鋭2), 松村誠2), 田村文彦2), 木村壮介2), 横手祐二2), 高本眞一3) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科, 2)埼玉医科大学第1外科, 3)公立昭和病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
39 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
1987-1994 |
| Year/Month ： |
1991 / 11 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性大動脈解離の診断における経食道心エコー法の有用性と教室での治療方針及び治療成績について検討した. 教室では1987年4月より1990年4月までの3年間に, 急性解離44例を経食道心エコー法により検査し, 治療した. 検査は全例安全に実施され, 44例中43例(98%, Stanford分類のA型：22例, B型：21例)で確診が得られ, 治療方針を決定した. A型急性解離例は緊急に上行大動脈置換術を実施する方針とし, 心停止前に手術が実施された20例では16例(80%)が救命され, 退院した. B型急性解離非破裂例は保存治療の方針としたが, その成績は良好で, 17例全例が退院し日常生活に復帰した. B型解離破裂例の手術では4例中2例(50%)が死亡し, 手術成績は満足すべきものではなかった. 急性解離の診断は経食道心エコー法により迅速且つ正確になされ, ベッドサイドで直ちに治療方針を決定することができた. 経食道心エコー法は急性解離に対する極めて有力な診断方法といえる. 本法で診断したA型急性解離例を緊急手術の対象とする教室の治療方針は妥当と考えられ, 成績向上のため引き続き早期診断, 早期治療に努める方針である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性大動脈解離, 経食道心エコー法, A型急性解離, B型急性解離, 緊急上行大動脈置換術 |
