アブストラクト(39巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 骨格筋ポンプによる循環補助装置の基磯的研究-挿入式交互駆動型骨格筋ポンプシステムの開発-
Subtitle : 原著
Authors : 藤川正, 末定弘行, 清水宏一, 長田一仁, 平山哲三, 石丸新, 古川欽一
Authors(kana) :
Organization : 東京医科大学外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 11
Page : 1995-2001
Year/Month : 1991 / 11
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 筋疲労の対策であるpreconditioning法を用いない循環補助装置, 交互駆動型骨格筋ポンプシステムの開発をめざし, 犬の広背筋と大胸筋を用い実験的研究を行った. 本システムは, 2個の同形式の骨格筋ポンプから成り, これを交互に駆動することで個々の骨格筋に休息を与えて疲労からの回復をはかり, 長期間の循環補助を目的としたものである. 今回, ポリウレタン製チャンバーを主要血行のみ温存し, 有茎筋肉弁で巻き付けたロール型と血行を可及的に温存し筋胸壁間に挿入した挿入型の骨格筋ポンプについて, 30分間歇的駆動法により実験を行い比較検討した. ロール型骨格筋ポンプでは, 広背筋・大胸筋とも駆動数分後より著明なポンプ機能の低下がみられ10分後にはほとんどfoward flowの出せない状態となったが, 挿入型骨格筋ポンプでは広背筋・大胸筋とも30分後でもポンプ機能が維持された. 以上より2個の骨格筋ポンプを広背筋と大胸筋を用い, 挿入式による30分間歇的駆動法により交互に駆動すれば, preconditioning法を必要としない循環補助装置として利用でき, 臨床応用が可能であると考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 交互駆動型骨格筋ポンプシステム, 30分間歇的駆動法, 挿入型骨格筋ポンプ, 循環補助装置, preconditioning法
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