アブストラクト（39巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | シリコン製気管支ステントを留置した右上葉管状切除術後吻合部狭窄の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 笹野進, 大貫恭正, 伊藤秀幸, 小原徹也, 横山正義, 新田澄郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東京女子医科大学第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 39 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2111-2115 |
| Year/Month ： | 1991 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 68歳, 男性, 右S3原発の扁平上皮癌に対して右上葉管状切除術施行. 術後4週目に器械縫合部位の肺瘻閉鎖術施行. 更に, 術後膿胸に対し, 胸腔洗浄, 補正胸郭成形術を施行した症例. 気管支吻合部の肉芽性狭窄に対し, 小児用気管チューブによる拡張療法後, シリコン製気管支ステントの挿入を行った. 第1回目は6時間後にステントが離脱, ステントのデザイン変更後, 第2回目の挿入を行い, 増悪しつつあった再建肺の無気肺を改善させ, 順調に経過, 軽快退院した. ステント挿入7ヵ月後に肺炎にて他院で死亡したが, ステントの開存性は直前まで保たれた. Cooperら1)は, 肺移植後の気管支吻合部狭窄の患者や結核による気管支狭窄の患者にシリコン製気管支ステントを挿入し, 良好な結果を得たと報告しており, Tsangら2)は, 管状肺葉切除術後の吻合部狭窄に対するシリコン製気管支ステントの使用を報告している. 今回われわれは, 肺癌に対する右上葉管状切除術後に吻合部肉芽性狭窄を来した症例に対し, 同様のシリコン製気管支ステントを挿入したので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 右上葉管状切除術, 吻合部肉芽性狭窄, シリコンステント |
