アブストラクト(39巻12号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | ヒト肺表面活性物質アポ蛋白の単クローン抗体を用いた肺癌の免疫組織化学的検討 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 小松彦太郎, 片山透, 村上国男, 相良勇三, 林孝二 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 国立療養所東京病院呼吸器外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 12 |
Page : | 2172-2175 |
Year/Month : | 1991 / 12 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺胞蛋白症患者の気管支肺胞洗浄液中のサーファクタント・アポ蛋白に対する抗体を用い肺癌の組織型別, 更に腺癌の細胞亜型別に検討し, この抗体が腺癌の細胞亜型分類のマーカーになり得るかどうか, また原発性肺癌と転移性肺癌の鑑別に利用され得るかどうかを検討した. 組織型別では, 腺癌陽性例が多く, 細胞亜型では, II型肺胞上皮型, クララ細胞型及びこの両者の混合型に陽性例が多く, 細胞診所見ともよく一致しており, この抗体が腺癌の細胞亜型分類のマーカーとなるものと思われる. しかし, 少数ではあるが腺癌以外にもカルチノイドを除く他の組織型で陽性例が見られており, 腺癌以外の組織型にもこの抗体を認識する抗原の出現がみられることが注目される. また, この抗体に対する陽性例が肺癌以外の癌で見られないことから, 転移性肺癌と原発性肺癌との鑑別に, この抗体が利用され得るものと思われる. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 肺癌, 免疫組織化学所見, サーファクタント・アポ蛋白, 単クローン抗体 |