アブストラクト(39巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左反回神経より発生した嚢胞性神経鞘腫の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 山本晋1), 益田貞彦2), 岡崎俊典2), 泉浩2), 檀原高3)
Authors(kana) :
Organization : 1)順天堂大学医学部胸部外科, 2)東京逓信病院第2外科, 3)順天堂大学医学部呼吸器内科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 39
Number : 12
Page : 2203-2207
Year/Month : 1991 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 左反回神経に発生した嚢胞性神経鞘腫の1例を経験したので報告する. 症例は55歳, 男性. 胸部写真で異常陰影を発見され縦隔腫瘍の疑いにて入院した. 気管と大動脈弓部の間で, 後方は食道に接するテニスボール大の嚢胞を摘出した. 病理診断は嚢胞性神経鞘腫であり, 位置的関係と術後の嗄声より左反回神経に由来する神経鞘腫と診断した. 縦隔内に発生する神経原性腫瘍は後縦隔に好発し, そのほとんどは交感神経及び肋間神経由来である. 胸腔内迷走神経及びその分枝より発生する縦隔内神経原性腫瘍は文献的にもまれであるが, 今回, われわれは反回神経より発生したと思われる嚢胞を形成した縦隔内神経鞘腫の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者:55歳, 男性. 主訴:胸部異常陰影. 既往歴:1988年12月, 左尿管結石症で観血的採石術を受けた. 現病歴:1988年12月左尿管結石にて入院中, 胸部X線写真にて異常陰影を指摘され, 精査, 手術目的で1989年1月入院した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 神経鞘腫, 反回神経, 食道内超音波内視鏡
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