| Title ： |
異種心膜ロールを用いた中心肺動脈再建後にFontan型手術を施行した単心室の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
川口鎮1), 八木原俊克1), 岸本英文1), 磯部文隆1), 山本文雄1), 藤田毅2) |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
1)国立循環器病センター心臓血管外科, 2)国立東静病院 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
39 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2208-2212 |
| Year/Month ： |
1991 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
中心肺動脈が欠損し, 左右肺動脈がnon-confluentな肺動脈閉鎖を伴う右室型単心室の8歳9ヵ月の男児に対し, 中心肺動脈を異種心膜ロールにより再建する準備手術を行い, 2ヵ月後に両側上大静脈は直接心膜ロールへ吻合し, 下大静脈は心房内をGore-Tex人工血管を用い誘導し, 心膜ロール肺動脈と吻合するFontan型手術を施行し良好な結果を得た. 中心肺動脈の形態はFontan型手術の適応を決定する重要な因子であるが, 左右中心肺動脈が欠損していても末梢肺動脈の発育が良好な場合には手術適応があると考える. 複雑心奇形に対する機能的修復手術であるFontan型手術の適応は徐々に拡大の方向にある1)～4). 今回, 左右肺動脈がnon-confluentな肺動脈閉鎖を伴った右室型単心室の症例に対して, 異種心膜ロールを用いて, 左右中心肺動脈を再建した後にFontan型手術を施行し, これを救命しえたので, 若干の考察を加えて報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Fontan型手術, 肺動脈閉鎖, 右室型単心室, 中心肺動脈欠損 |
