| Title ： |
上行大動脈でのIntra-Graft Balloon Pumpingの臨床使用経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
永田昌彦, 田代忠, 田中攻, 春田泰伸, 藤堂景茂 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
聖マリア病院胸部心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
39 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
2251-2254 |
| Year/Month ： |
1991 / 12 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
29歳女性の解離性大動脈瘤に対し, 遠位弓部及び下行大動脈人工血管置換術を行った. 術中にPerioperative myocardial infarctionを起こしたため, 最大限のinotropic supportにもかかわらず人工心肺離脱困難に陥った. 通常のIABPを考慮したが, 下行大動脈に解離が存在するためその装着は不可能であった. 上行大動脈に直径22mmの人工血管を縫着しその中でバルーンバンピングを行うIntra Graft Balloon Pumpingを行い十分なdiastolic augmentationとsystolic unloadingを認め, 血行動態の安定を得た. 手術開始後16時間目に人工心肺からの離脱に成功した. 術後3日目にIGBPから離脱し, 現在社会復帰した. IABPの必要性があり下行大動脈にその留置ができない場合にも, 上行大動脈にIABPの使用は可能であり試みるべき方法であると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
人工心肺離脱困難, IABP装置不能例, IGBP |
