| Title ： |
経皮的心肺補助システムによる循環補助の後に外科治療に成功した急性心筋梗塞後左室自由壁破裂（blow out type）の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
正井崇史, 榊原哲夫, 渡辺真一郎, 児玉和久*, 金香充範**, 松田暉** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
大阪警察病院心臓センター外科, *大阪警察病院内科, **大阪大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
86-90 |
| Year/Month ： |
1992 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
急性心筋梗塞後左室自由壁破裂例（blow out type）に対し, 経皮的簡易人工心肺装置（PCPS）による循環補助の後に外科治療に成功した. 症例は85歳男性で, 急性前壁中隔心筋梗塞発症後に突然ショック状態となり, 心エコーにて心破裂と診断された. 開胸及び心タンポナーデの解除を行わず7分間のマッサージの後に大腿動静脈から経皮的にPCPSを装着した. PCPSにより2.3～2.7L/min/m2の流量補助が得られ, この補助下に手術室に搬送し, 通常の体外循環に移行して左室破裂部閉鎖術を施行した. 術後の血行動態は極めて良好であり, 意識の回復も認められたが, 術後36日目に敗血症による多臓器不全により死亡した. blow out typeの心破裂例においては, 開胸及び心タンポナーデの解除を行わず, PCPSを外科治療までのbridgeとして用いることが有効であると考えられた. 急性心筋梗塞後心破裂は, 今日なお治療困難な疾患であり, 急激に循環虚脱に陥るblow out typeにおいては救命例がほとんど得られていない1）～6）. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性心筋梗塞, 左室自由壁破裂, 経皮的簡易人工心肺装置, 緊急補助循環 |
