アブストラクト（40巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 乳児期に施行したCoA＋VSD＋PH手術例の13年後CoA再手術の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 尾崎直, 佐藤順, 戸部道雄, 浜田俊之, 内田敬二 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神奈川循環器呼吸器病センター |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 91-95 |
| Year/Month ： | 1992 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は13歳, 男性. 生後50日でCoA＋VSD＋PHの診断を受け根治術に施行した. 術後, 徐々に縮窄部の再狭窄が進行し, 1989年3月には血圧は右上肢で164/106mmHg, 右下肢の収縮期圧は70mmHgで94mmHgの圧較差が認められた. 胸部で収縮期雑音を聴取した. 心臓カテーテル検査では心内圧に異常はなくシャントは認められなかったが, 下行大動脈に狭窄が残存し76mmHgの圧較差が認められた. CoA術後の再狭窄解除のため1989年8月3日手術施行. 縮窄部は径8mmでここを縦切開しwoven Dacronの人工血管をパッチ形成し縫着した. 大動脈遮断時間は43分であった. 術後経過良好で4週間後, 大動脈造影で狭窄はなく引き抜き圧較差は11mmHgと改善した. 大動脈縮狭窄（CoA）の乳児期に手術を要する症例はいまだ高い死亡率を有している. また, 3歳以下で根治術を施行しても再手術となることが多く報告されている1）. われわれはCoA＋VSD＋PH根治術後13年目に再狭窄の手術を施行し良好な成績を得たので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 大動脈縮窄症再狭窄, 上半身高血圧, パッチ形成 |
