| Title ： |
急性期手術により救命し得た心筋梗塞後乳頭筋断裂の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
平田展章, 酒井敬, 榊成彦, 中埜粛*, 松田暉*, 瀬戸孝宏** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
桜橋渡辺病院心臓外科, *大阪大学医学部第1外科, **阪和記念病院循環器科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
149-154 |
| Year/Month ： |
1992 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
心筋梗塞後に僧帽弁乳頭筋完全断裂を来した症例に対し急性期に手術を施行し救命し得たので報告する. 症例は75歳, 男性である. 心筋梗塞（下壁梗塞, 責任血管は右冠動脈）発症後4日目に, 突然胸痛の増悪, 呼吸困難出現し, ショック状態となり近医に緊急入院. 心尖部に汎収縮期雑音（Levine 4/6）を聴取し, UCGにて僧帽弁閉鎖不全症を認め, 乳頭筋断裂を疑った. 心筋梗塞発症6日目, 乳頭筋断裂発症2日目に機械弁（SJM 27mm）を用いて僧帽弁置換術を施行した. 後内側乳頭筋の完全断裂であり, 乳頭筋はその中央部で断裂していた. 遷延する心不全, 腎不全を克服し得, 術後8ヵ月後の現在, 退院し社会復帰している. 急性心筋梗塞機械的合併症のうち乳頭筋断裂の頻度は最も少なく, Cederqvistら1）によると心筋梗塞で死亡した578例中5例（0.86%）に認めるにすぎないと報告している. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
心筋梗塞後合併症, 乳頭筋断裂, 僧帽弁置換術, 急性期手術 |
