| Title ： |
左室瘤切除術後左心不全に対する遠心ポンプによる左心バイパスの経験 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
横山斉, 佐藤清春, 近江三喜男*, 秋野能久* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
仙台徳洲会病院心臓血管外科, *東北大学医学部胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
259-264 |
| Year/Month ： |
1992 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
71歳男性で心筋梗塞発症2カ月後の左室瘤に対し左室瘤切除術を行った. 人工心肺離脱直後の重症左心不全に対し遠心ポンプを用いた左心バイパスを48時間行い離脱に成功した. 左心バイパス施行中ヘパリン投与でACTを150～180秒に調節したが胸腔ドレーンからの大量出血に悩まされた. 循環血液量の維持にはATS, セルセーバー及び遠心ポンプ脱血側に使用したソフトリザーバー付き回路が有用であった. 多臓器不全, 血栓塞栓症の発症はなかった. また, 計5回にわたる開胸にもかかわらず, 術後大量抗生剤とガンマグロブリン製剤の併用及び経管栄養による栄養管理により縦隔炎を併発することなく順調に経過した. 遠心ポンプによる左心バイパスは慎重な管理を行えば重症左心不全に対して有用な治療手段になると思われる. 重症心疾患に対する開心術症例が増加するにつれて, 人工心肺雑脱困難, 又は術後重症低心拍出量症候群(LOS)のために何らかの機械的補助循環を必要とする症例が増加している1). |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
左室瘤, LOS, 遠心ポンプ, 左心バイパス, 大量出血 |
