アブストラクト(40巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 活動期僧帽弁感染性心内膜炎による僧帽弁輪破壊に対して, 人工弁の一部を左房壁に縫着した2治験例
Subtitle : 症例
Authors : 金田幸三, 北村惣一郎, 河内寛治, 水口一三, 谷口繁樹, 浜田良宏
Authors(kana) :
Organization : 奈良県立医科大学第3外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 2
Page : 311-315
Year/Month : 1992 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 後交連側の僧帽弁輪破壊を伴った活動期感染性心内膜炎2例に対し, 人工弁縫着に工夫を要したので報告する. 症例は66歳女性と59歳男性. いずれも後交連側の弁輪破壊が強く病変切除後に通常の弁輪が一部欠損してしまった. このため, 両者で人工弁の一部を左房壁に縫着した. 更に, 後者では人工弁に襟巻状固定した牛心膜を左房内壁に縫いつけて, 人工弁の二重固定を行った. 術後経過はいずれも良好であり, 再発・弁周囲逆流を認めていない. 動期感染性心内膜炎(以下IE)の手術において, 弁及び弁輪部の破壊が広範囲な場合, 人工弁縫着に苦慮することがある. 最近, われわれは66歳女性と59歳男性の2例の活動期僧帽弁IEに対して, 病変切除後, 後交連側の僧帽弁輪に大きな欠損を生じ人工弁の一部を左房に固定せざるを得なかった緊急僧帽弁置換術を経験したので報告する. 症例 症例1:66歳, 女性. 主訴:胸部不快感.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 活動期感染性心内膜炎, 僧帽弁輪破壊, 左房壁への縫着, 人工弁の二重固定
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