アブストラクト(40巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌におけるaldolase isozyme(aldolase A, B, C)の免疫組織化学的検討
Subtitle :
Authors : 小鹿猛郎, 今泉宗久, 渡辺英世, 阿部稔雄, 加藤兼房*
Authors(kana) :
Organization : 名古屋大学医学部胸部外科, *愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所生化学
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 3
Page : 382-386
Year/Month : 1992 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 今回,解糖系の酵素の1つであるaldolase A, B, Cに対する特異抗体を用いた酵素抗体法間接法による免疫組織染色を行い, 癌化におけるるaldolase isozyme A, B, Cの染色性の変化について正常肺と比較検討を加えた. 肝癌では同様の報告があるが, 肺癌においてはaldolaseの3種類のサブユニットに関する免疫組織染色の報告はない. 癌細胞では, 正常肺に比べ, aldolase Aとaldolase Cの染色性の増強が癌細胞の細胞質に強く認められた. これは, 肺癌の組織型, 病期に係わらず認められた. しかし, aldolase Bに関しては正常肺と差を認めなかった. 一般に癌細胞内ではいろいろな種類の解糖系酵素の増加の報告があるが, 肺癌組織中では,aldolase Aとaldolase Cの増加を示唆するものと考えられた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺癌, aldolase isozyme, 免疫組織化学
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