アブストラクト（40巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 伝送法人工弁音分析にて診断にいたった血栓Bjork-Shiley弁の再手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 五味昭彦, 竹内靖夫, 岡村吉隆, 森秀暁, 長島光樹, 服部淳 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 関東逓信病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 399-403 |
| Year/Month ： | 1992 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は41歳, 女性. Bjork-Shiley(B-S)弁による大動脈弁置換術, 大動脈弁輪拡大術及び直視下僧帽弁交連切開術の術後6年目より, 僧帽弁病変の進行により再手術を考慮していた. 術後10年目, 患者は軽度の息切れを訴えていたが諸検査に異常を認めず, 定期的に行っていた電話伝送による人工弁音図でB-S弁開放音が消失したため血栓弁を疑った. 聴診, 心エコー, X線シネ撮影での人工弁discの動きは良好であったが, 大動脈造影及び人工弁者の周波数分析により血栓弁と診断し, 二弁置換術を施行した. 血栓はB-S弁のminor orifice側にあり弁輪部よりstrutに進展していたが, 人工弁の開閉障害は認めなかった. 本例は血栓弁を心不全症状のない早期に診断し, 再手術を行ったことにより良好な結果を得た. 人工弁機能不全が発生すると急激に悪化し, 治療に難渋することがある. そのため, われわれは早期発見, 早期治療を目的とし, 患者自宅からも電話伝送出来る人工弁音図法1)2)を開発し実施してきた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | B-S弁, 血栓弁, 再弁置換術, 伝送人工弁音図, 周波数分析 |
