アブストラクト(40巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺癌肝転移に対して皮下埋め込み式リザーバーによる動注化学療法が著効を示した1例
Subtitle : 症例
Authors : 渡辺真純, 小林照久, 川村雅文, 菊池功次, 石原恒夫, 毛利誠*
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大学医学部外科, *慶應義塾大学医学部放射線科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 3
Page : 423-426
Year/Month : 1992 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 例は70歳, 男性. 右肺腺癌切除後1年6カ月目に肝, 骨, リンパ節転移が出現した. 骨転移には放射線照射を, 肝転移にはSeldginger法によって肝動脈内にカテーテルを留置し, 皮下に埋め込んだリザーバーからの間欠的抗癌剤動注療法(MMC 6mg×13)を行った. CT上肝転移巣は著明に縮小し, 肝転移発見後14カ月を経過したが患者は元気に外来通院している. 本法は, 肝を含む比較的限られた臓器に転移を来した症例には延命効果を期待でき, 検討すべき治療と思われた. 原発性肺癌術後の肝転移症例に対して, 皮下埋め込み式動注リザーバーを用いた間欠的肝動脈内抗癌剤投与により, 肝転移巣が著明に縮小し, 延命効果があったと思われる1例を経験したので報告する. 症例 症例:70歳, 男性. 主訴:胸部異常陰影, 体重減少. 既往歴:54歳, 舌癌(舌1/3切除). 62歳, 胃潰瘍. 69歳, 前立腺肥大.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺癌, 肝転移, 動注化学療法, 埋め込み式リザーバー
このページの一番上へ