アブストラクト（40巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 冠動脈バイパス術後の抗凝固療法-Warfarin vs Dipyridamole- |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 山口明満, 北村信夫, 三木太一, 舘林孝幸, 川島雅之, 大滝正己, 田村栄稔 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立大阪病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 485-489 |
| Year/Month ： | 1992 / 4 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 当科で施行された冠動脈バイパス症例137例をワーファリン投与群(W群)と抗血小板剤であるジピリダモール並びにアスピリン投与群(D群)の2群に分け, 術後早期のグラフト開存率を比較検討した. 内胸動脈グラフトは両群に有意差なく高い開存率(W群:100%, D群:92%)を示した. 大伏在静脈グラフトでは有意にD群の開存率が高く(W群:82%, D群:93%), 両グラフトを含めた開存率もD群が有意に高かった(W群:82%, D群:93%). 冠動脈バイパス部位別開存率の検討では, 左前下行枝(W群:96%, D群:97%), 対角枝(W群:80%, D群:67%)並びに右冠動脈(W群:83%, D群:93%)の開存率は有意差がなかったが, 回旋枝領域の開存率はD群で有意に高かった(W群:50%, D群:93%), 以上より冠動脈バイパス術後の抗血小板剤の投与は有効であり, 特に大伏在静脈をグラフトとして選択した場合並びに同グラフトを回旋枝領域に用いる場合は有効な薬剤と思われる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 冠動脈バイパス術, グラフト開存率, 抗血小板剤, ワーファリン, ジピリダモール |
