| Title ： |
大動脈炎症候群に合併した大動脈弁閉鎖不全症に対する外科治療の検討-Bentall手術の適応拡大に関して- |
| Subtitle ： |
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| Authors ： |
榎本栄, 宮本忠臣, 嶋田一郎, 朴昌禧, 新蔵信彦, 大野暢久, 仁科健, 湊谷謙司, 伴敏彦* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
小倉記念病院心臓血管外科, *京都大学医学部心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
500-505 |
| Year/Month ： |
1992 / 4 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
大動脈炎症候群に合併した大動脈弁閉鎖不全症(AR)に対する手術症例の遠隔成績を検討し, 本疾患に対してBentall手術の適応を拡大できるかどうかを検討した. 当院で手術を施行した14症例を大動脈弁置換術(AVR)を施行した6例(A群)とBentall手術を施行した8例(B群)に分けると, 本疾患に起因した遠隔期合併症はA群で人工弁周囲逆流(PVL)1例, B群で冠動脈吻合部周囲瘤2例で高率の発症であった. これらの合併症は本疾患の大動脈及び弁輪組織の非癒合性と炎症の再燃により生じると思われ, AVRには限界があるという考えから1984年以降われわれは本疾患に対しては積極的にBentall手術変法術式を施行している. B群症例は大動脈遮断時間212.1(±53.9)min, 体外循環時間298.3(±102.9)minとA群の73.0(±25.0)min, 121.2(±18.4)minに比べかなり長く侵襲が大きいが, Carrel patch手技を用いた現在の術式では吻合部の偽性動脈瘤や残存壁からの真性動脈瘤の発生はない. 心機能の低下が強くない活動性炎症症例や再手術症例では特に本Bentall手術変法術式は有効であると思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
大動脈炎症候群, 大動脈弁閉鎖不全症, 大動脈弁置換術, 人工弁逸脱, Bentall手術 |
