| Title ： |
修正大血管転位症に合併した左側房室弁閉鎖不全症の1手術治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
金沢守, 壷井英敏, 郷良秀典, 加藤智栄, 藤村嘉彦, 江里健輔 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
山口大学医学部第1外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
564-569 |
| Year/Month ： |
1992 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
今回われわれはIV度の三尖弁閉鎖不全(以下TR)を伴う修正大血管転位症(以下C-TGA)に対して29mmSt-Jude-Medical弁(以下SJM弁)を用いて三尖弁置換術を施行した. 症例は36歳, 女性. 主訴は安静時呼吸困難. 1979年に心臓カテーテル検査によりCorrected TGA, TRと診断されていた. 当院第2内科でfollowされていたが心不全症状増悪し, 当院内科に緊急入院した後, 手術目的で当科に転科した. 胸骨正中切開, 経中隔法で左房に達した. 左側房室弁は三尖弁よりなり, 弁輪拡大と前尖の弁尖の軽度肥厚を認めた. 前尖の弁尖部と同部位に付着している2本の乳頭筋を切除したが他の弁尖及びChordaは温存し, 29mmSJM弁を縫着した. 弁尖の組織は粘液変性を認めた. 術後経過は良好で術後20日目に内科に転科した. 本症の原因は高圧という慢性刺激が本来低圧系器官である三尖弁の粘液変性を引き起こし, 更にその粘液変性が閉鎖不全の一因になったと考える. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
修正大血管転位症, 左側房室弁閉鎖不全, 粘液変性 |
