アブストラクト（40巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 縦隔リンパ管腫7例の臨床的検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 大久保哲之, 岡安健至, 大坂喜彦, 梶谷道夫, 長谷川直人, 田辺達三 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北海道大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 583-586 |
| Year/Month ： | 1992 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 縦隔内リンパ管腫7例について臨床病理学的検討を加えた. 症例の内訳は男性4例, 女性3例で, 年齢は最低5カ月から最高74歳, 平均31.4歳であった. 発見動機は, 胸部単純X線の異常陰影で発見された無症状例が4例(57%), 呼吸困難が2例(29%)で, 1例は上大静脈症候群を, 他の1例は嗄声を合併していた. また, 頸部腫瘤で発見された症例が1例あった. 発生形式では単発が4例(57%), 多発が3例(43%)で, 多発例の内訳は2個が1例, 4個が1例, 頸部リンパ管腫の合併が1例であった. 発生部位は, 上縦隔2個, 前縦隔2個, 中縦隔3個, 後縦隔3個であった, 症状発現には大きさではなく発生部位が関与していた. 細分類では, 単純性リンパ管腫と嚢状リンパ管腫の合併例が1例, 海綿状リンパ管腫と嚢状リンパ管腫の合併例が1例, 嚢状リンパ管腫単独例が5例であった. 術式は胸骨縦切開が3例, 後側方切開が4例, 頸部襟状切開が1例に施行された. 多発例の1例は胸骨縦切開と後側方切開を併用した. 全例完全切除され再発例はない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔, リンパ管腫 |
