アブストラクト（40巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 自然気胸を合併した“びまん性過誤腫性肺脈管筋腫症”の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 岡庭群二, 今井督, 藤村重文* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 青森県立中央病院呼吸器外科, *東北大学抗酸菌病研究所外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 600-603 |
| Year/Month ： | 1992 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は34歳の女性. 初回右自然気胸を, 肺縫縮術にて完治後, 今回, 左自然気胸にて入院. 初回入院時の胸部CT所見並びに胸部X線所見から, びまん性過誤腫性肺脈管筋腫症を疑い, 肺生検で本症と確定診断した. 本症は, 生殖可能な女子に発症し平滑筋細胞の異常増生により呼吸困難を来す予後不良な呼吸器疾患の1つであるが, 本症の治療に関しては, ホルモン療法, 両側卵巣摘出術と評価が一定していない現在, 今後わが国においても本症が肺移植の絶対的適応となり得ると考えられる. びまん性過誤腫性肺脈管筋腫症は, 生殖可能な女子に発症し, 肺の平滑筋細胞の広範な増生により, 多発性嚢胞と呼吸困難を来す予後不良な呼吸器疾患の1つである. 今回われわれは, 気胸を合併したびまん性過誤腫性肺脈管筋腫症の1例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 「症例」 症例:F.H. 34歳. 主婦. 主訴:左胸部重苦感. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 自然気胸, CT, 過誤腫性肺脈管筋腫症, 肺移植 |
