| Title ： |
再灌流液中浸透圧の心筋保護効果に関する検討 |
| Subtitle ： |
|
| Authors ： |
大橋壮樹, 山本文雄, 山本浩史*, 市川肇**, 柴田利彦***, 嶌田泰之, 石川巧, 鍵崎康治, 熊田佳孝, 川島康生 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
国立循環器病センター心臓血管外科, *旭川医科大学第1外科, **St. Thomas Hospital, ***大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
40 |
| Number ： |
6 |
| Page ： |
951-956 |
| Year/Month ： |
1992 / 6 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
ラット摘出心を用い, St. Thomas Cardioplegic Solution(ST液)による心筋虚血後の再灌流に際して, 再灌流液中の浸透圧の変動が再灌流障害にいかなる影響を与えるかについて検討した. 20分間のworking灌流の後, 3分間ST液注入による37.5℃, 33分間の常温虚血とした. その後15分間の初期再灌流を行った. 初期再灌流液のNa濃度を一定(110mM)とし浸透圧をsucroseを添加し, 220, 255, 290, 325, 360mOsm/Lの5群に分けた. 次に浸透圧を290mOsm/Lと正常化させ5分間の後期再灌流の後20分間のworking灌流を行った. 虚血前後での各種心機能の回復率を求め, 初期及び後期再灌流時のCK遊出量を測定した. 大動脈流量回復率は290mOsm/Lを至適とするベル型の用量反応曲線を示した. CK遊出量での検討では初期及び後期灌流時において290mOsm/Lを最低値とする逆ベル型の用量反応曲線を示した. 再灌流液中の至適浸透圧は290mOsm/Lでありそれ以上及びそれ以下では心筋保護効果を悪化させることが判明した. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
再灌流障害, 再灌流液, 浸透圧, 心筋保護 |
