アブストラクト(40巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : ステロイド療法で縮小した重症筋無力症合併小型胸腺腫の1例
Subtitle : 症例
Authors : 水野力, 橋本隆彦, 山川洋右, 丹羽宏, 正岡昭
Authors(kana) :
Organization : 名古屋市立大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 6
Page : 975-977
Year/Month : 1992 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は34歳, 男性. 重症筋無力症に対する10カ月間のステロイド療法により, 胸部CT写真上, 腫瘍陰影の縮小が認められた前縦隔腫瘍の1手術例について報告する. 摘出胸腺を詳細に検索すると, CTで指摘された部位に一致して大きさ1.5×0.8×0.5cmの扁平な嚢胞性腫瘍が認められ, 組織学的に胸腺腫であった. 胸腺腫はステロイドに感受性を有し, 縮小し得る場合がある. このため重症筋無力症に対しステロイド療法を行う際には, 胸腺腫の有無にも注意すべきである. 重症筋無力症(以下MG)に対するステロイド療法により, 胸部CT写真上, 腫瘍陰影の縮小が認められた前縦隔腫瘍の1手術例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:34歳, 男性. 主訴:複視, 眼瞼下垂, 易疫労感. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし. 現病歴:1987年11月, 複視が出現した. 1988年1月には眼瞼下垂も伴うようになったため某病院を受診し, MGと診断された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 重症筋無力症, 胸腺腫, ステロイド療法
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