アブストラクト(40巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左室心尖部に発生した神経線維腫の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 後藤智司, 折田博之, 島貫隆夫, 深沢学, 正岡俊明, 鷲尾正彦
Authors(kana) :
Organization : 山形大学医学部第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 6
Page : 1010-1015
Year/Month : 1992 / 6
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 原発性心臓腫瘍のうち, 神経原性腫瘍は極めてまれであり, 良性悪性それぞれ数例が報告されている. われわれは7歳男児の左室心尖部に発生した神経線維腫の1手術例を経験したので報告する. 患児は, 小学校入学時の検診で心電図異常を指摘され, 胸部単純写真及び心断層エコーにて, 左室心尖部の心臓腫瘍が疑われた. 精査ののち体外循環下に腫瘍核出術が行われ, 術後の経過及び心機能に問題はみられなかった. 摘出標本は, 4×3×2.5cmで, 光顕所見, 酵素抗体法から神経線維腫と診断された. 原発性心臓腫瘍はまれな疾患であるが,その中でも神経原性腫瘍となると, その手術例の報告はほとんどみられない. 今回, われわれは検診にて心電図異常を指摘され, 胸部X線写真, 断層心エコー図にて左室心尖部の心臓腫瘍を疑われ, 摘出術を行い, 病理学的に神経線維腫と診断された症例を経験したので報告する. 症例 症例:7歳, 男児.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 原発性心臓腫瘍, 神経線維腫
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