アブストラクト（40巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺癌患者における術前CEA値陽性例の臨床的意義―特に長期観察例における術前術後における経時的測定の意義― |
|---|---|
| Subtitle ： | |
| Authors ： | 竹尾貞徳, 原信之*, 大田満夫* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 国立福岡中央病院外科, *九州がんセンター呼吸器部 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1089-1094 |
| Year/Month ： | 1992 / 7 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 5年以上の観察期間を経たCEA値陽性肺癌患者切除例93例について, 術前術後のCEA値の推移及び術前CEA値と予後との関連について検討した. 術前CEA値はT・N因子共に予後因子及び病期が進行すると高値になる傾向にあった. 術前CEA値陽性率は腺癌, 大細胞癌例に高い傾向があった. 術前CEA値5～10ng/mlの低値群と10ng/mｌ以上の高値群では, それぞれ5生率が60.0％と24.6％で有意差を認めた（p＜0.05）. 特にI, II期例では高値群に再発例を多く認めた. 60ng/ml以上はかなり再発が認められたが, たとえ50ng/ml前後であっても, 治癒切除が可能であれば長期予後は期待できた. 術後CEA値が正常範囲内に下降しなかった症例は93例中12例で全例4年以内に死亡し, 長期予後は期待できなかった. また, 術後再上昇例と臨床的再発との時間的差異及び再発部位は一定せず, その意義についても検討した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺癌, 術前CEA値陽性例, 再発 |
